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2007年11月12日 (月)

東海道ウォーク~東戸塚-藤沢~

2007年7月28日


 今回は東戸塚から平塚までをねらいます。調子がよければ十分到達できる距離ですので。

【いきなり徘徊】
 梅雨明けが間近ということで暑い。涼しいうちに距離を稼ごうと、早起きしました。6:00ころホテルをでてJR新子安へ。ここの東海道は一度歩いたはずですが、見覚えがない。わずかに、「ああ、ここが新子安か」と思って通過したことは思い出しました。

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 ちょうど来た6:08新子安発電車に乗りましたが、これが京浜東北線。これが間違いのもとだったですが、その時は、そんなことは気がついていません。のんびりと横浜へ。横浜を過ぎてもまだ気がつきいてませんが、「関内」ということで、どうも違うと気がつきました。
 やれやれということで横浜まで引き返し、「違う電車」に乗りました。あれあれ、と思うまもなく、東戸塚は通過。戸塚で引き返しました。
 これで気がついたことは東戸塚-戸塚間は結構距離がある。




【また平戸】
 7:10、やっと東戸塚をスタートしました。駅から平戸に行くた めオーロラシティを通っていきます。さすがに土曜日のこの時間は人通りが少ないです。

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 でっかい高層マンション群です。砂上の楼閣とは言わないが、路上の楼閣。機能的ではありそうだが、あぶなっかしさを感じます。住もうとはとても思えないが、住んでしまうと都になるんでしょうね。

 橋を渡ると平戸の果樹園です。カンナの向こうには青い網の かかった果樹園が拡がっていて、何が植わっているかですが、梨でしょうか。

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 歩きはじめるとさすがに暑いです。このあたりには横浜市指定のシラカシの樹があるはずですが、写真忘れた。
 信濃坂の陸橋からみるとオーロラシティが見えます。

 陸橋をおりて、閑静な住宅街を行きますが、ほんとに東海道なのか?実は地図を忘れてきて、以前、地図を みた記憶がたよりなのです。記憶では、川沿いの道だったような気がしますが、それらしい川はありません。方向はあってるはずなので、えいママよとそのまま進みます。

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 携帯のカメラをいじっていてモードがビデオカメラになってしまってました。電池が・・・・。やっと復帰したようです。
 看板を見ると「平戸住宅」とあって、ここも平戸なのか?方向が 環2の方を向いてしまったようなので、あわてて修復を試みます。広い道に突き当たり、これが国道一号線のようです。一筋東の住宅街の中の道を通っていた感じです。
 7:30、川沿いの道になって、この川が柏尾川のようです。せまい歩道で1人くらいしか通れません。広い道に出会うと、赤関橋と表示があって、国道1号にでたよ うです。

【徘徊その2】
 ボクの密かな趣味は見知らぬ街を行き当りばったりに行くこ となんですが、「徘徊」といったらよいんでしょうか。時々、その虫が出てきます。そんな歩きをしていると本当に訳がわからなくなって、最後は見当をつけて分かりやすい広い道をねらって出るとかしています。あとで地図と突き合わせてみて、「ははーん、こんなところを通っていたのか」と納得する、この不安さと後の納得、この感覚が心地よいのです。うろうろしているときはいろんな変ったものを見ることがありますが、この発見感覚もおもしろい。

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 国道1号線が分かったところで、魔がさして、今回も少し徘徊してみました。
 赤関橋をみて、それから路地に入ったと思うんですが、今回はどこをどう通ったのか、後で地図をみてもさっぱり分かりません。覚えているのは前方にこんもりとして小高い林があって、いかにも何か神社みたいなのがありそうで、「東海道ならその近くを通っているはずだ」と思って歩いていたことです。住宅の角を何回か曲って、その小高い林に当たりましたが、林は結構高く、そこに登る道はありませんでした。迂回路も国道とは反対方向に登っていっており、さすがにその道は違うと思えました。
 やむなく国道方向に歩いて、やっと広い道に出ました。あとで調べてみると小高い林は御嶽神社というようでした。たしかこのあたりをうろうろしたのだった。もしかしたら、小高い林は次に見えてきた王子神社だったかもしれない。このミステリアスなところがおもしろいのです。

【国道スピードウォーク】
 国道に出たので、ロードピッチでスピードウォークに入ります 。国道の向うは山崎パンとか森紙業とかポーラ化粧品とか、大きい工場が立ち並んでいます。バスが結構頻発していて、戸塚に向かうようです。
 途中、益田家のモチノキという大きな樹があるらしいですが、そういえばそんなこんもりとした林のそばを通った気がする。
 不動坂というところで、左側に小道が別れていて、そこでサイクリングしている若者が休憩していました。ここが旧街道に入る道のようです。迷わず、その道に入りました。
 レンガ造りの倉庫のような建物があったかと思うと、黒塗りの土蔵のような建物がありました。あたりには旧家らしい家もありました。旧街道らしいたたずまいです。

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 すぐに1号線に合流しました。(8:00ころ)たしかブリジストンの工場が建設(改修か?)中でした。さすがに景気がよい。ちらちら横目で見ながら快調に飛ばしていきます。
 吉田大橋というところを渡りました。どうもベトナム人らしい2人(ボクはベトナム語は分かりませんが、言葉の感じで)が大きな声でしゃべっていました。ちかくに大きな家電メーカーなど工場も多いので働きにきているのでしょう。
 まもなく戸塚駅東口というところにきました。戸塚駅の北で踏切を渡りますが、なかなか遮断機が上がらない。開かずの踏切のようです。踏切で待っている車も人も少ないはずです。みんな開かずの踏切というのが分かっているので迂回しているんでしょう。結局、10分ほど待っていて、遮断機が上がったすきに走りぬけました。(8:15)

【戸塚宿】
 戸塚宿は江戸からちょうど十里の距離にあり、昔の人は、朝 四時ごろに江戸を出発して、夕暮れには戸塚宿に入るのが普通とされていました。難所「権太坂」を明るいうちにこえて、平戸から小一時間、この戸塚宿でほっとしたのでしょう。また、戸塚宿は大山道、鎌倉往還との分岐点でもあり、大山参拝客や鎌倉の古寺を 訪れる人々でも賑わっていたといいます。

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 長後街道が分岐するあたり、このあたりが宿場の中心かと思います。喫茶店で休みたいのですが、こういう場合に限ってありません。
 このあたりは割烹とか魚料理店が多いです。川魚かなにか、有名なのか?これが昔の宿場の名残なのでしょう。澤辺本陣跡とか内田本陣跡は、戸塚郵便局付近にあったらしいですが、気にせずどんどん進みます。八坂神社、富塚八幡宮もありましたが、パス。ファミレスかなにかのそばに看板があって、京方見附の跡のようです。

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 ここは坂下といって、いよいよ、戸塚宿も終りで大坂の登りになります。

【原宿】

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 ゆったりとした坂を登っていきます。このあたり新しいマンションがやたら多い。上り線と下り線の間に緑地帯があって、小道があるの でそこで休憩しました。木陰になっていて風も吹いているので結構涼しいです。まだ 車も少ないのであまりやか ましくもない。

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 大坂を上り切り、少し進むと日石のガソリンスタンドの辺りに、お軽・勘平の道行の碑が立っていました。名前は知っているけど詳細はしらない。「仮名手本忠臣蔵」で有名なんですね。ペットボトルの水が無くなったので補給も兼ねてまた休憩しました。

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 9:10大坂峠です。峠には吹上げというバス停があってし たから風が吹上げてきて涼しいです。さすがに吹上。ここから下りで、原宿にはいります。
 さらに進むと、浅間神社の辺りには原宿の一里塚の跡がある らしいですが、パス。現在では一里山という地名になっています。浅間神社も行ったらよかったんですが、参道がやたら長そうで、しかも登りだったのでやめました。このウォーク、パスばかりしていますな。

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 原宿のあたりの国道は歩道か何かの工事中でした。まっすぐな道で快調に飛ばしていきます。折りから、参議院議員の選 挙運動中で、選挙カーが大きな声を張り上げながら走っていきました。あのスタイルはほとんど意味がないと思うのですが・・・
 途中、影取というところで諏訪神社があって、休憩しました。ここのケヤキは神奈川の名木なんとか・・・と書いてあったような。

【松並木】
 国道一号は藤沢バイパスとして別れていきます。バイパス分岐のところの歩道を歩いていると急にトラックが後ろからよっ てきてびっくりしましたが、国道1号から左の国道30号に合流してくるトラックなのでした。この国道30号は車がぐんと減り、歩いていて楽しい道です。途中、畑などもあります。

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 このあたりは住宅街の中ですが、歩道は車道よりちょっと高い所を歩くようになり、車道と歩道を分けるグリーンベルト(松並木とはいえ、松は少なかった)が続き、街道らしい風情です。緑ヶ丘に差し掛かると、右側の歩道のところに東海道松並 木の碑が立っていました。数年前までこの近辺は松並木が良い状態で保存されていたが、松喰虫により殆ど 消滅したとありました。

【遊行坂】

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 住宅街を過ぎるとやがて、道は下り坂となります。通称、道場坂と呼ばれています。
 左手の小高いところに諏訪神社がありました。石段の途中ではおじさんが庭木の刈り込みをしていました。ここの諏訪神社は、建武2年(1335)遊行寺を創建した呑海上人(どんかいしょうにん)が勧請したものと伝えられています。諏訪神社は全国で約2,500社もあるようです。信州の諏訪大社の祭神は建御名方神とその妃である八坂刀売神で、他の諏訪神社もこの二神を主祭神とします。

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 ボクのいなかでも通学の途中に結構 大きな諏訪神社があって、「諏訪はん」とみんな呼んでいました。結構懐かしい名前です。

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 道路を挟んで反対側には遊行寺がありました。(10:25)
遊行寺は「一遍ゆかりの寺」と大きく案内板に書かれていて、開祖は呑海上人でしたが、私はよく知りません。ちょうど盆踊りが始まるようで、警備の兄ちゃんが入口で検問をしていました。境内をのぞくとパイプいすがたくさんならんでいて、大がかりな祭のようです。道ぎわの案内板に貼ってあったポスターによると、「藤沢宿・遊行の盆」というらしいです。例年、というか今年が2回めらしいですが、7月27日~29日の3日間行われます。今日が中日か、道理で・・・結局中にははいりませんでした。

   

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