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2009年6月14日 (日)

細切れ道草・高野街道(1) 河内長野-三日市町

2009年4月30日


 
 少し書き方を変えないと時間が経ってしゃあない、というので、これから簡易スタイルで流してしまいます。

 駅前の喫茶店で足をさすりながら長い休憩をして、やっとこさで動きだしました。本当は古野町の九里石とか見に行ったんですが、いやになって途中でやめてしまいました。

 さて、駅前の吉年邱のくすのき写真からです。現在14:21。P1070554

 吉年さんというのは地元の鍛造かなにかをやっておられる方のお宅なんでしょうか?ここのくすのきは河内長野市の指定文化財(天然記念物)ということです。樹高約20m、幹囲約4.7m、枝張り約30m。しかし樹齢とか書いてませんでした。
http://www.city.kawachinagano.osaka.jp/kakuka/kyousha/history-hp/bunkazai/date-base/isan-date/city/shi20.html

P1070553

このお宅も相当古いと思いますが、くすのきに比べたら・・・ということでしょうか。蔵、母屋全体を覆いかぶさるように枝はりをしていてお屋敷全体を守っているかのようです。

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 すぐ隣には長野神社があって、ここも、くすのきが、吉年邱の境目がよく分からないくらい生い茂っています。ご祭神はスサノヲの命(牛頭天王)。本殿は国の重要文化財で、本殿向かって左にある巨木はカヤで、これは大阪府下最大で府の天然記念物になっています。

 ふりかえるとくすのきが石垣から・・・Kusu

 エンジンがかかってしまい、橋を渡ってしまいました。あとで調べると石川沿いの民家の向こう側の屋根が天野酒の蔵元です。昭和46年に復活されたんだとか。一度行ってみるつもりです。ワク
ワク。
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 本当は天野酒蔵元前の道を行くべきなんですが、真っ直ぐ行ってしまいました。どんどん違う方向に行くのでさすがにおかしいと思い、途中で右折(西へ)し、南海の線路を渡りました。向うにみえる山裾に行くべきなのです。

P1070568

 ここにもだんじり庫が・・・喜多。P1070569

国道371号も陸橋で渡ってようやく復帰です。

 山裾の道に入りました。やれやれ。烏帽子形公園 長尾根の道とあって、古墳もあるようです。地図を見ると山頂が烏帽子形公園でそこから長い尾根が続いています。

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 山麓には烏帽子形八幡神社がありました。山全体が中世の烏帽子形城であったようです。南北朝の争乱期以来、紀州への街道をおさえる要衝だったようです。

P1070575

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 山麓コースが終り、街道らしい雰囲気の道を行きます。わざわざ不自然に迂回するような街道は通行税をとるためだったんでしょうかね?

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 旧三日市交番です。2006年に三日市町駅前に移設されたようです。それで、旧。交番というより村の駐在所といったほうが親しみが湧きます。吉本新喜劇でよくある駐在さんみたいな人がいたんだろうか、と思わせます。

Koban

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 天見川を渡ると高野街道の宿場街になります。どうりでそんな雰囲気がします。八幡から50kmはちと遠いし大阪からは25kmくらいで短すぎる。京のお公家さんなら、京から2泊めがちょうどなんですかね?

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 旧家もたくさんあります。国の有形文化財に指定されている旧八木家。格子戸と木製の灯篭が美しいです。八木家については説明板の通りですが、造り酒屋さんだったんですね。富田林といい河内長野といい、金剛山麓には造り酒屋さんが多かったようです。水がよいのでしょう。金剛山麓に限らず、生駒山麓にも多かったようです。今はどれだけ残っているんでしょうか?

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  酒造りにはよい水とよい米はもちろんですが、異常醗酵をおさえるため(雑菌の異常増殖防止だったか?)の温度管理がもっとも重要なことの一つです(※1)。そのために山の冷気を利用したのでしょうか。ボクの聞いた講演(※2)では、灘や伊丹、池田の酒どころでは、(昔ですが)自然の海からの風を利用するため、蔵の門がぜんぶ南を向いていたんだそうです。それほどまでに気を使わないとお酒がダメになったとか。ここは冷却はどうしていたんでしょうか?
 河内の酒造りの盛衰を見ていくのもおもしろいかと思います。
※1:酒の日本文化-知っておきたいお酒の話 神崎宣武 角川文庫
※2:http://www.rokkosan-katsuyo.com/seminar/14.html(中身は載ってなかったですが・・・)


 さてまもなく三日市町の駅前です。ここは河内長野でも住宅開発が盛んであったところで、駅前は都会風です。しかし、駅前を一府離れると古い町並みが残っています。

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 あたらしい街はどこに・・・・一見しては見えにくいですが低い山の頂上付近を切り拓いて街になっています。ニュータウン。ざっと地図を見ただけでも、清見台、美加の台、北・南青葉台、大矢船、南花台、と巨大なニュータウンが揃っています。それと旧街道の古い町並み、これがうまくバランスさせているようです。
 遠くにはススキの岩湧山が見えていますが、あの山脈を越えると紀の国です。次回は紀見峠越えをします。

 

 どうもこのスタイルは気に食わないですが、やむなしとします。

より大きな地図で 東高野街道5 を表示

(つづく)

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