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2010年11月 7日 (日)

東海道ウォーク 新居-二川(2)

2010年9月29日(水) 元白須賀-潮見坂


やがて国道と合流します(11:12)
 このあたりから松並木が現れ、ずっと続いていきます。若い松林です。のちほど、おんやど白須賀の管理の人に聞くと、3代目だそうです。

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 地図を持っていないことの不安さは、今どの辺りを歩いているのかさっぱり分からないことです。おまけに国道の看板には「浜名旧街道」とサインがあるので、余計に不安になります。実際に地図ナシで歩いてみると一里塚の大切さが分かります。しかしまあ、現在の東海道(1号線)の他にこの道しかないので間違いはないはず。
 ところどころに北の台地に上がっていく道が分岐していきます。
 ビニールハウスの近くの道端に藤原為家と阿佛尼の歌碑がありました。唐突に出てきたのでビックリ。

水飲め飲め立場(11:29)
 松並木が途切れ、道の両側に家が立ちはじめる頃に、これも唐突に立場跡の真新しい石柱と案内板が立っていました。これも平成22年3月 湖西市によるものです。

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 旅人が休息する施設を立場といって、江戸時代、東海道の各所に設けられていた。
 ここは新居宿と白須賀宿の中間にある立場で、代々加藤家がつとめてきた。
 立場では旅人を見ると湯茶をすすめたので、ある殿様が「立場立場と水飲め飲めと鯉や金魚じゃあるまいに」という戯歌を詠んだという話が残っている。

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 駕籠を担ぐほうは大変だと思うけど・・・

■土蔵(11:34)

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 土蔵ですが、このあたりになると白壁にトタンでカバーしたものです。関西と類似のタイプだ。浜松までは石造りのがっちりしたものが主流でした。これは静岡県に入って沼津あたりからずっと同じタイプで、浜松では石造り、土蔵が半々であったように思います。

棒鼻から30分(11:38)
 ずいぶん長く歩いた気がしますが、まだ30分でした。白須賀宿の案内板が建っていました。このあたりが元白須賀宿のようです。

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 今日、街道マップを初めて見ました。新町といい、ここから元町にかけてが元白須賀宿の中心です。

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 元の白須賀宿津波で壊滅し、丘の上に上がって、今の白須賀宿ができたといいます。
 ここは火鎮神社の真下にあたり、祭礼の幟に使う石柱が建っておりました。
 神社はちょっと高台にあるようで、やめました。この神社だけでなその他の神社やお寺もことごとく高台にあります。

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 マップによるとこの先すぐに一里塚跡があるようです。この先ちょっとした登り道で、おばさん2人なにやら立ち話をしています。

風力発電(11:41)
 新町の集落を過ぎると山の上から巨大なプロペラの羽根1枚が見えてきました。風力発電の羽根です。そういえば新幹線に乗っていて、スズキ湖西工場や浜名湖電装工場のあたりで、たくさんプロペラの回っているのを見かけます。このプロペラはゴルフ場のものらしいです。相当、風が強いらしい。白須賀宿も火事がよくあった聞きました。火防樹というのもあるらしい。

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元町の集落に入ります
 プロペラに気を取られているうちに、一里塚のことをすっかり忘れてしまいました。黄色のビックリマークで地図に示しておきました。
 元町では「正しく」表示されたゴミ箱を見ました。ここまで正しく表示されているのは初めてです。だいたいは「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」と書いてある。これは絶対おかしいと思います。なぜなら鉄だって繊維や粉にすれば燃える。これを燃える紙と一緒にするとヤバイです。「燃やせるゴミ」と書いてあれば「ああ、特別ルールで燃やしてもいいものと悪いものがあるんや」と正しく理解します。「燃えるゴミ」では燃える/燃えないの判断を市民に委ねてしまう意味が感じられてしまいます。

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潮見坂登り口(11:56)
 潮見坂登り口にきました。棒鼻からちょうど50分、かなり快速で飛ばしてきましたので、ここで一服。といっても座るところもないし、お茶を調達しタバコを吸っただけでした。

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 ここで重大な忘れ物。お茶はなんとかなるとして、弁当の手配をしなかったことです。白須賀宿にはなにもないと聞いてましたので。
おまけに今日は行動食の用意もありません。しかし、白須賀宿を過ぎて、1号線に合流すればとなんとかなるでしょう。

今は昔、潮見坂に景勝地ありけり(12:00)
 さて登りです。

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 登りの途中、元町からの別の道が合流する地点より少し下に地層がでているところがありました。岩や土というより砂礫ですね。おまけに中に入っている石は海岸にあるようなまるいまるいものです。要は海岸がそのまま隆起したのでしょうか。地盤はかなり弱そうです。

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 さらにもう1本の道と合流します。ここには潮見坂の案内板が建っていました。なんでも、街道一の景勝地で、西国から江戸への道程で初めて太平洋や富士山が見える場所だったそうです。しかし、木々が生い茂って、下方向には住宅やホテル等も建っていて、展望もあまり効かず、街道一の景勝地とはお世辞にも言えません。一応写真は撮っておきましたが・・・
 6~7分で登り終了です。

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本日のマップ】



より大きな地図で 東海道をあるく(新居-二川) を表示
つづく

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