東海道ウォーク 御油-岡崎(2)
2010年12月5日(日) 【赤坂宿】
次いで赤坂に入ります。どこまでが御油でどこからが赤坂かがよく分かりません。それもそのはず次の赤坂宿と16町(1.7km)しか離れていない。元々は、下り伝馬は藤川の馬を五井(御油)迄通し、五井の馬にて吉田迄・・・。登り伝馬は吉田の馬を赤坂迄通し、赤坂の馬にて藤川迄届けるべし・・・」(慶長六年・伝馬継立之定による)となっていて、当初は御油・赤坂両宿で1宿の機能を果たしていたものらしいです。
■関川神社(10:07)
大きな楠がありました。その横にある何、落葉樹もかなり大きい。ここが赤坂宿の東見附のようです。
http://network2010.org/kaido/tokaido/akasaka.html
関川神社は、長保3年(1001)建立とのこと。楠は推定樹齢800年といわれているので、建立後に植えた(生えた?)ものか。
境内の真新しい鳥居の横には、「夏の月 御油より出でて 赤坂や 芭蕉翁」と刻まれた句碑が建っています。芭蕉の俳句原文は「夏農月 御油よ李いてゝ 赤坂や」で、この句碑は2代目、明治26年(1893)建立です。宝暦元年(1751)に建てられた旧碑もあるようですが、分かりません、って探していない。手前には真新しいのも建っていました。
そばにあるのが、またもや十王堂ということでした。
■本陣跡(10:11)
赤坂紅里交差点手前に、ちょっとした広場があって、高札場だったのでしょうか、大きな札が建っていました。そのナナメ向いには「本陣跡」の看板もでていました。
■赤坂の街並み
新しい建築が多くなっている中、なかなかこなれたものも残っています。最後のは尾崎屋さんで、民芸品屋さんですが、本来「曲げ物屋」さんです。
■大橋屋(10:14)
赤坂といえば、ここでしょう。大橋屋さん。「熟れた」を通り越して少々傷んできているようですが、補修はされているにしても、わざとらしい補修をしないのがかえって美しさを強調しています。大橋屋さんは、創業慶安2年(1649)で、現在の当主は19代目!正徳6年(1716年)に再建された建物が現存していて(享保元年(1709)という話もあるし、公式ページでは宝永2年(1705)築となっていた)、なおも現役で営業されているのがすごい。
http://www.city.toyokawa.lg.jp/enjoy/200712110001.html
赤坂でも御油でも駅前や1号線沿いは便利ではあるが、どこにでもある風景になっています。しかし、この設えの大橋屋はここにしかない。まさにオンリーワンでしょう。徹底しています。これがあるからこそ遠くから見にくる人も泊る人もある。これで、1泊2食付 10,500円(込込)とは一度は泊まらないとあかんでしょう。
http://www013.upp.so-net.ne.jp/gauss/hatag03.htm
http://tokaidowalk.com/akasaka/post-233.php
■よらまい館(10:15-22)
すぐそばに「よらまい館」という休憩所があるので、寄らまい。
さすがに赤坂で、数名の旅行者がおりましたし、途中で自転車で旅している高校生のきました。ゆっくりとタバコ休憩です。
後ろは広いグランド(公園か)になっていて開放感があります。向こうにはお寺や図書館らしきものが見えました。
■坂道の家(10:34)
中学校を過ぎて、街道はゆるやかな坂を登っていきます。このあたりも新しい家のなかに古い家も残っています。古いけれどきちんと手入れされて堂々たるものです。のんびりと歩いて行きます。
赤坂宿、なかなか気に入った宿場になりました。
【本日のマップ】
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つづく
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