東海道ウォーク 岡部-島田(4)
2008年9月 7日(日) 藤枝宿
【藤枝のむかし】
国道1号線から分かれると数分で藤枝宿にはいります(9:49)。「領主番所跡」の標柱,成田山と続きます。「領主番所跡」の標柱は「東木戸跡」も兼ねています。(標柱うしろに記載がある)。
藤枝市の観光情報サイトや ミュゼふじえだ・志太郡衙跡のサイトをみていると,藤枝というのは結構歴史のあるのが分かります。なんでも,仁徳天皇4年(316)創建の飽波神社,4世紀末から5世紀の28基もの若王子古墳群,奈良・平安時代の志太郡衙・益津郡衙などの記載があり,古くから政治・経済の中心として栄えていたようです。
藤枝宿は田中城の城下町でもあります。市のサイトには田中城の詳しい案内はありますが,藤枝宿の情報がありません。藤枝宿は他の宿場と違って,藤枝の町が一つの宿場になったのではなく,街道に面した北側の志太郡と南側の益津郡の一部の町が宿駅の役割を担っていたということです。中心となっていたのは藤枝の上伝馬町と下伝馬町で,上伝馬町には川原町・木町・鍛冶町・吹屋町,下伝馬町には左車町・長楽寺町の6ヶ町があてられたといいます。藤枝市も旧宿場にあまり力を入れていない,というより焦点が絞りきれないのだと思う。
http://www.city.fujieda.shizuoka.jp/docs/sightseeing/history/
http://www.muse-fujieda.com/p_17.html
ミュゼふじえだ・志太郡衙跡は行ってみたいが,その時間がありません,というより,事前にそこまで調べていない。あとのまつりです。
藤枝(と島田)はなぜか子供のころに読んだ本で知っていました。たしか東海道線にのって下っていく子供むきの旅行記で,藤枝の逸話として,国鉄の夜行列車に乗っていた人が藤枝あたりで急病になり,車掌,病院,国鉄の司令室の連携により島田駅に臨時停車し,一命を取り止めた,という話でした。が,今,その話が,安城/刈谷の話だったかアヤフヤになっています。
ともかく成田山に寄ってみました(9:50)。
阿吽の金剛力士像が迎えてくれましたが,その他,境内にはおたすけ観音,ボケ除けの像,水掛け不動尊,日限地蔵,釈迦如来像,十二支守護本尊,水子地蔵,布袋尊,弘法大師,不動明王,水天宮もあって,なんでもありのお寺です。こうでもしないとなかなか人が集まらないか?成田山新護寺は明治以後の勧請のようで,本来は違うお寺ですね。
左車の由来も書かれていましたが,新護寺の横にあるという左車神社には寄りませんでした。
【さわやか通り】
藤枝は,松,鴬,藤がシンボルです。現代ではそれより,サッカーの街ですね。サッカー最中の看板や,市のサイトでも名波選手のページがありました。市もサッカーにかなり力を入れています。
街道筋にはさわやか通りの名がつけられ,商店街のキャッチは「こだわり街道」ということでしたが,何にこだわっているのか?商店街のシャッターの様子からはうかがえません。日曜日の10時なのでお店もまだ開いていないのか?
まずは喫茶店を探しているんですが,ありませんね。
大きな公園(蓮華寺池公園)がありまして,せっかくなので休憩のためにいってみました。街道から外れて路地を通って行くとありました。ここで一服(10:15-35)。
http://rengeji.joho117.com/100/110/
広々とした池を中心に公園が作られています。あたりを見回すと,池の向こう側には丘の上からくねりながら降りてくるジャンボすべり台,その横の茶色の建物は藤枝市郷土博物館です。
その土地土地に郷土の博物館や歴史民俗資料館などがあります。以前はこの手の博物館巡りは苦手だったのですが,地元でじっくり見てみると,なかなか力の入った展示をしていて,その土地の歴史がよくわかります。だいたい無料,有料でも数百円で,これは価値があると,最近思いはじめています。旅先でも見かけますが,なかなか行けない。街道歩きで時間に追われているのと,事前に調べていないのです。今後できるだけのぞいてみるようにしたいと思っています。
歴史的な文化財の維持(や発掘)にはお金もかかると思います。おそらく予算が十分にさけない中で,きちんと運営していくのは大変なことだと認識しています。そんな中での関係者の努力は評価したいと思います。
この公園はハス園が有名のようですが,もう花も終り。花の終った後のタネの入ったベッドがオブジェとしておもしろいです。仏花に,また生け花にも使われているようです。
公園はジョギング,散歩,つりなど結構多くの人が集まってきました。
さわやかな公園でした。20分ほど休んで出発。地図を見ると旧街道と公園前の細いみちが平行して西に走っているようです。車通りの歩きもいやになってきているので,この細い道をいくことにします。
【若一王子神社】
右に若一王子神社がありました(10:40)。にゃくいちと読むんでしょうか。聖武天皇の時代,天平2年(730),土師古人がこの地で祭祀を行ったのが最初だそうで,祭神は天穂日命と健御熊命です。
はて,土師古人とは聖武天皇から菅原姓を賜り菅原氏を称した人で,菅原道真の曾祖父になり,要は,天照大御神・・天穂日命・・・・野見宿彌・・・・土師氏・・・土師古人(菅原氏のはじめ)・・菅原道真,こんな流れですが,なぜ藤枝に?
健御熊命は,天穂日命の子で,神話の出雲の国譲りには,天穂日命とともに出雲の大国主命のもとへ派遣されるが,そのままオオクニヌシについてしまったとあります。健御熊命はまた出雲国造らの祖神となったとされています。おそらくこの神は,元来出雲氏一族が祭っていた出雲の地方神であり,記紀神話ができ上がっていく過程で出雲地方を舞台とする神話を無視できなくなり,高天原の神として取り込まれるようになったものなんでしょう。
土師古人が天穂日命と健御熊命(タケミクマノミコト)を祀るのは分かるが,結局,なぜここに?というのはよく分かりません。土師古人が従五位下遠江介になったとどこかで書いていたのをみましたが,それが原因なのか?
なお,1083年(永保3年),源義家が後三年の役で奥州に向かう途中に参拝し,松に懸かる藤の花を見て「松に花 咲く藤枝の 一王子 宮居ゆたかに幾千代を経ん」と詠み藤枝の語源となったいわれがあります。
神社後ろに広がる森はヤマモガシ,イチイガシなど照葉樹木があり県は暖地性植物の自生地の北限とし天然記念物に指定されています。
【大間違い】
神社をでてすぐハイカラな洋館がありました。明治34年に設立された「藤枝製茶貿易会社」の建物のようですが,今でもそうなのか?洋館なのに鬼瓦が乗っているのがユニークです。写真でははっきり見えませんが・・・
広い道に出て,これが旧街道だと思ったら,これが間違いのもと(10:50)。あとで分かったことですが,このあたりから,平行していた旧東海道は南下しますが,この道は西に真っ直ぐに走っていくのでした。前に見える細い道を行っておれば,大間違いもなくすぐに復帰できるのでしたが・・
しかし,ちょっとはおかしいと思っていて,現在地確認をし,黒犬神社とか鬼岩寺を確認しますが,すぐに西に向かって歩きました。いいかげんに地図を記憶しているのでこんなことになります。ここにも石造りの倉庫が(11:00)。
10分ほど歩いてだいぶん西に行って,やっぱり間違いというのに気がつきました。間違うときはこんなものです。
11:18,やっと石の倉庫まで戻ってきました。その裏手の道にはいっていきます。おお!いい感じの蔵。この地方には蔵には2タイプあるようです。
【街道復帰】
カンを働かせてその次の辻を南下していくと月見里神社というのがありました。この神社は記憶にあります。どうやら街道に復帰しつつあるようです。やれやれ。
月見里と書いてヤマナシと読みます。これは読めない!案内板によれば,周囲に山がなく月がよく見えることからだといいますが,シャレでなく,そもそも「月見里」と書いて「ヤマナシ」というようで,各地にも月見里という地名がありました。
ここには藤枝市指定天然記念物(1986年10月6日指定)があるんですが,神社の裏で,道間違いのリカバリを急いでいたせいもあって見に行きませんでした。真新しい社殿の前でで野球(ソフト?)をやっていました。
すぐ南で比較的広い道に突き当たります,古い民家が並んでいて,いい感じ。この道が藤枝から西北に向かう古い街道筋のようです。先程のまちがった道は新しい道路なのか。この道は「瀬戸谷街道」といい,瀬戸川を登っていく道です。瀬戸谷の上流にた高根山があり麓には農業の守護・高根白山神社があり,信仰の道だったようです。
ともかく旧東海道には復帰しました(11:25)。ここから北が藤枝宿のもう一つの中心上伝馬町です。上本陣跡,問屋場跡などがあります,上伝馬町が江戸への下り荷物を扱っていたとか。 本願の松で有名な正定寺もありましたが,パス。
瀬戸川にかかる橋を渡ると志太一里塚跡です。ここには案内板,秋葉山石燈篭,一里塚碑があって,結構広い休憩エリアになっています。(11:30)実際の志太一里塚はもう少し南に50mほど行った所にあったそうです。
(つづく)
| 固定リンク
「東海道53次」カテゴリの記事
- 尾張鎌倉街道(1)豊明-二村山4(2013.03.29)
- 尾張鎌倉街道(1)豊明-二村山2(2013.03.25)
- 尾張鎌倉街道(1)豊明-二村山(2013.03.25)
- 東海道ウォーク 岡崎-知立(5)【八橋-知立】(2011.09.23)
- 東海道ウォーク 岡崎-知立(3) 【矢作、尾崎】(2011.09.16)
「仏教」カテゴリの記事
- 東海道ウォーク 御油-岡崎(2)(2011.09.07)
- 東海道ウォーク 掛川-天竜川(6)(2009.12.09)
- 東の旅1 高麗橋-南生駒(その7)(2009.11.22)
- 東海道ウォーク 島田-掛川(5)(2009.11.14)
- 東海道ウォーク 島田-掛川(4)(2009.11.14)
この記事へのコメントは終了しました。































コメント